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2020年10月19日

採用ミスマッチを防ぐ、効果的な社風の伝え方とは?

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求職者にとって、企業を選ぶ際の重要な判断基準となる社風。入社前に思い描いていた社風と入社後に肌で感じる社風の差異が少なければ少ないほど、新入社員の満足度は高く、定着率もアップするでしょう。

一方、誤った情報を伝えてしまうと、入社後に「こんなはずではなかった」という不信感が生まれ、早期退職の理由にもなりまねません。そうなれば、せっかく費やした採用コストも水の泡となってしまいます。

ブランディングの観点からすると、企業を魅力的に表現するデザイン性の高い採用パンフレットやwebサイトを作ることももちろん大切ですが、社風をイメージできる情報をいかに効果的に伝えられるかが重要となります。

今回は、経営者様や採用ご担当者様からよくご質問をいただく、求職者との間に発生するミスマッチを防ぐ「ブランディングによる社風の伝え方」について考えていきたいと思います。

社風とは、いわば「会社の性格」

社風とは、企業が持つ価値観や雰囲気などの、独自の特徴やイメージのことです。
人間であれば「やさしい」「面白い」「頑固」など、“性格”や“パーソナリティ”と言い換えることができるかもしれません。

社風は、企業の歴史・理念・経営者の考え方・制度・社員の年代や性別など、様々な要素からそれぞれの従業員が複合的に判断するものです。このため、人によって捉え方や感じ方が異なるなど、個人差があることを理解しておく必要があります。

求職者にリアルな社風を伝えるコンテンツのポイント

では、求職者にどのような情報を提供すれば、より効果的に社風をイメージしてもらうことができるのでしょうか。採用パンフレットやwebサイトを作る際に参考となる、コンテンツのポイントをいくつかご紹介します。

1.年代・性別・役職などを限定せず、幅広い従業員を紹介しよう

企業の雰囲気をより正確に伝えるために、「若手だけ」「募集している役職だけ」などに限定せずにヒアリングやインタビューを行い、多角的な意見を伝えましょう。創業以来の歴史を知る役員クラスから求職者と年齢の近い若手社員まで、様々な立場の社員の働く姿をイメージすることで、リアルな職場の雰囲気を感じ取ることができます。

複数の異なる立場の社員による座談会形式のコンテンツも、社内の雰囲気を知る上で効果的です。

2.臨場感のあるブランドストーリーを伝えよう

企業としてこれまで取り組んできたプロジェクトや、社員の体験談などを魅力的にまとめ、「ブランドストーリー」として発信しましょう。このとき、うまくいったことばかりでなく、失敗から学んだことや、困った時にどのような思いで取り組んだかなど、具体的なエピソードを交えることがポイントです。求職者はストーリーを通して、入社後の仕事のやりがいを疑似体験することができるでしょう。

3.情報をインフォグラフィックで楽しく表現しよう

インフォグラフィックとは、情報やデータをグラフやイラストなどのビジュアルでわかりやすく伝える表現方法です。文字を読み込むよりも直感的な理解を促し、記憶に残りやすいというメリットがあります。業績・社員の属性・教育制度や福利厚生制度の取得率・平均残業時間など、求職者にとってポイントとなりそうな情報やデータをビジュアル化し、透明性高く伝えましょう。

4.社員の1日のスケジュールを可視化しよう

ある社員の1日の過ごし方を、オンオフ含めて紹介する方法です。働く社員の1日の流れを知ることで、求職者が自分に置き換えてイメージすることができる効果的な方法です。これも①と同様に、若手を中心にしながらも、できるだけ幅広い立場の社員の情報を伝えるのが有効でしょう。

5.オフィスの内部を紹介しよう

働き方改革が進む昨今、入社後に自分がどんな場所で働くことになるのかは、求職者にとって非常に気になるところです。ツアーのような形でオフィス空間を紹介する、webサイトであれば動画を活用するなど、楽しい工夫を取り入れてみましょう。

社風が伝わるコンテンツを活用して、効率的に相性の良い人材と出会おう

採用にかかるコストは決して安いものではありません。リアルな社風を伝えることは、自社の価値観に合う人材に出会える確率を上げ、結果的に費用対効果の改善につながります。

社風をイメージしてもらうために求職者に伝えるべき情報を改めて整理し、本当に出会いたい人材や共感しあえる人材との効率的なマッチングを目指しましょう。

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