エレクターシェルフの先駆者として、様々なプロフェッショナルを支え続けてきたエレクター株式会社。主力商品である「ERECTA」のリブランディングとして、企業理念やブランドコンセプトをはじめ、ブランドロゴタイプや各プロダクトに刻印されるコーナーリングや三角マークにいたるまで、今後の展開も踏まえ、トータルでリブランディングを行いました。
元々のご依頼は、エレクターシェルフのリニューアルに伴いシリーズブランドのロゴを開発して欲しいというもので、社内で2年間に渡り進行しているブランディングプロジェクトの最終アウトプットのサポートとしてご依頼いただいておりました。
しかし、プロジェクトを進行するにあたり社長へのトップインタビューや開発チームへのヒアリングを行ったところ、企業理念とシリーズブランドの結びつきやブランドのコンセプト、プロダクトへのロゴの配置方法など、当初のご依頼内容にはないさまざまな課題が浮き彫りとなりました。
企業理念の取りまとめをはじめ、コーポレートシンボルでもある「ERECTA」ブランドロゴタイプのリファイン、及び「ERECTA SHELF」のブランドコンセプトを開発し、上流から紐付けて、一つひとつ丁寧にプロダクトに落とし込んで行く必要があると感じ、こちらからご提案。前提条件を改めて「ERECTA」のリブランディングプロジェクトが再スタートしました。
企業理念やブランドコンセプトについては、創業からこれまで大切にされてきた想いと、およそ2年間おこなわれてきた社内での企業理念策定についての議論内容をふまえ、企業理念と共に「エレクタービジョン」「エレクタープライド」「エレクタースピリット」を開発。エレクタープライドの「TIMELESS TRUST」(時を越える信頼)は、コーポレートブランドでもあるERECTAのステートメントとしても掲げています。
ブランドシンボルについては、「ERECTA」ブランドを新たにリニューアルするにあたり、今まで培ってきたブランド価値を担保しつつ、より現代的なブランドロゴタイプへとリファインし、各シリーズのロゴタイプは、全体のシリーズ構成の再編をおこなうと共に、それぞれ新たなロゴタイプへと一新。プロダクトに刻印されるコーナーリングや三角マークのデザインは、今までの形状イメージを残しつつ、機能性や再現性を高めたデザインへとリファインしております。
2023年「ERECTA」ブランドを一新し、エレクターシェルフとしての新たなブランドを確立。1月にはコーポレートサイト、ECサイト、及び総合カタログをリニューアルし、同年2月にはTOKYO BIG SIGHTでの展示会「HCJ2023」に出展、3月には「エレクターシェルフ ベーシックシリーズ」が、日本経済新聞社発行「日経MJ」でなどのメディアで取り上げられております。
萩原 房史(株式会社エフインク)
ブランディングプロデューサー
石井 敦(株式会社エフインク)
ブランディングディレクター
コピーライター