CASE STUDY

タイヤ館
ブリヂストンリテールジャパン株式会社

概要

ブリヂストンタイヤ専門店の大規模リブランディング。

1991年に1号店をオープンし、ブリヂストンリテールジャパンが全国約500店舗を展開するブリヂストンのタイヤ専門店「タイヤ館」。「すべてはお客様一人ひとりの安全と安心のために」を使命に、愛車のタイヤ選びやカーメンテナンスなど、お客様により安全・安心なカーライフを送って頂けるようタイヤ館ならではの商品・サービスを提供されています。

 

女性や高齢ドライバーの増加や、車への関心が低下するなど、社会が大きく変化する中、変化に対応し進化し続けていくため、専門性を高めるとともに、提供価値を明確にし、社会やお客さまに伝達し続けるためのリブランディングプロジェクトがスタート。全国の店舗をリニューアルしていくにあたり、エフインクは店舗コンセプトの開発やブランドロゴのリニューアルをはじめ、全国の店舗に展開可能な店舗デザインやロードサインの開発などをサポートしております。

課題

インナーブランディングとしての機能や店舗への展開性を実現する。

「タイヤ館」はFCオーナーの比率が非常に高く、共通した使命やコンセプトはありながらも、それぞれの考えや立地特性などに応じて個性ある店舗を運営されています。そのような状況の中ブランド全体の価値を明確にし、専門性を高め、社会やお客さまに伝達するためには、店舗デザインでの訴求はもちろん、オーナーやスタッフさまが価値や課題を理解し行動などで体現していくことが非常に重要となるため、意識を変革し統一するためのインナーブランディングとしても機能する店舗コンセプトやデザインなどの開発が求められました。

 

インナーブランディングとして機能することと合わせて、女性や高齢ドライバー、低関心層などのニーズに応えることや入りやすい店舗にすること、建築コストを抑えるための工夫、店舗リニューアルの場合は既存の店舗躯体を活用するため、細かく仕様の違う数百ある店舗に合致する展開性や実現性など、様々な課題を一つひとつクリアしながらプロジェクトを進行しました。

提案

ブリヂストンブランドの誇りと提供価値を象徴的かつわかりやすく表現。

これまでは「ブリヂストンタイヤ専門店」であることの訴求が弱く、お客さまからは他のタイヤショップやカーショップなどと同等の存在として見られていました。そのため、まずご提案したことは、世界有数のブランドとして知られる「ブリヂストンブランド」のロイヤリティーを最大限活用すること。これにより、お客さまには品質や技術の高さなど専門店ならではの価値をわかりやすく訴求できる上、インナーに対しても世界有数のブランドの一員であるという誇りを持っていただくことが可能になると考えたためです。

 

ブリヂストンロゴやBマークを店舗サインに象徴的に表現するとともに、「ブリヂストン」の由来でもある「橋・要石」をイメージしたエレメントを採用した新たなブランドロゴは、可変できる構造とすることで、全店舗のポールサインや掲示場所に展開可能としております。ブランドカラーや店舗内外装に使用しているカラー・素材ひとつ一つにも、ブリヂストンに関連したストーリーやタイヤ館の使命や想いを込めることで、すべての箇所において「ブリヂストンタイヤ専門店」ならではの専門性や提供価値をわかりやすく表現しております。

 

 

施策・制作物

店舗サイン・外装への展開

ブリヂストンロゴやBマークを象徴的に表現することで「ブリヂストンタイヤ専門店」であることを直感的に訴求可能に。また、店舗自体を一つの大木と見立てることで、「これからも大地に根を張り、たくさんの葉を茂らせてゆく」ことをタイヤ館ブランドとしての誓いとして表現しております。

 

【店舗コンセプト for インナー】

タイヤ館の使命は(土台=土=茶色)お客様の安心/安全を支えること。ブリヂストン(Bマーク)のタイヤ専門店として、全国チェーン店の個性を持った 仲間の力を結集(レンガ)し、お客様の信頼とありがとう(葉=緑)を積み重ねる。 安全と安心の追求に終わりはなく、より厚い信頼を頂くために、常に学び常に技術を磨き続け、飽くなき生長(木=ルーバー)を追求する。 

 

【店舗コンセプト for お客さま】

お客様にやすらぎやくつろぎを提供し、タイヤ館への安心や信頼感の醸成を通じてスタッフが価値伝達しやすい環境を作る。 

店舗内装への展開

※展開イメージのため、実際の使用とは異なります。

 

お客さまにタイヤ館ならではの価値を提供する内装ディレンクションを担当。外装やコンセプトとの連動性を踏まえた上で、やすらぎやくつろぎを感じさせる木目の素材をメインに、「ブリヂストン」の由来でもある「橋・要石」をイメージしたパターンを壁面に採用するとともに、目的や役割別のゾーニングや、ブリヂストンのヒストリーパネルを設けることで「ブリヂストンタイヤ専門店」ならではの専門性や提供価値をわかりやすく表現しております。

 

ブランドロゴ

ブランドロゴは既存のお客さまを考慮し、イメージを踏襲ながらも洗練させてリニューアル。これまでのロゴには「枠」の要素が多用されていましたが、 変化や進化を促すため従来の枠を取り払い、安全・安心なカーライフのかけ橋(ブリヂストン・橋・要石)となるべく、全国チェーン店のチームワーク力を結集し1枚岩となることを表現。 ユニバーサル書体を採用することで、サインポールやスマホ/タブレットでの視認性向上を図るほか、誰にでも優しいブランドであることを表現しております。

チーム

  • 中野 博文(株式会社エフインク)

    ブランディングディレクター

  • 萩原 房史(株式会社エフインク)

    ブランディングプロデューサー